20歳の男性、自らの母親を殴打・餓死させたとして刑務所送りに

20歳の男性、自らの母親を殴打・餓死させたとして刑務所送りに | 釜山地方裁判所は、母親を放置して死に至らしめた罪で20代の若者A氏に対し、懲役4年の判決を言い渡しました。この悲劇的な事件の詳細が明らかにされた裁判の後、11月9日に判決が発表されました。

この事件は、2021年12月から昨年3月にかけて発生したもので、A氏が50代の母親Bさんに対し繰り返し暴行を加えたとされています。Bさんは20年以上にわたり精神的な問題に悩まされ、日常生活において家族の支援を必要としていました。当初はA氏の父親と姉も家族に含まれていましたが、2020年3月に父親が健康上の理由で入院を余儀なくされ、A氏が家でBさんの主な介護者となりました。

裁判では、A氏が母親が自分の行動を妨害した際、例えば自分が購入した食べ物を食べたり、長時間のコンピューターゲームに干渉されたりしたことがきっかけで暴力的になったと証言されました。報道によると、A氏はBさんに対して暴行を加えるだけでなく、食事や薬といった基本的な必要品を与えることも拒否していたとされています。この放置と暴力が重なり、Bさんの健康は悪化し、最終的に昨年3月、自宅で命を落とすこととなりました。

裁判所は、A氏が罪を認めたことを認めつつも、母親の介護を一人で行うという困難があったにもかかわらず、最も基本的な介護を提供せず、逆に母親に動けなくなるほどの害を与えた点を指摘しました。また、裁判所は、A氏が自分の行動が発覚することを恐れ、母親の遺体を部屋に放置していたことも言及しました。